脂肪酸とコレステロールの代謝について、正しいのはどれか。2つ選べ。
脂肪酸とコレステロールの代謝について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 脂肪酸の合成は主にミトコンドリアのマトリックスで行われ、マロニルCoAはその合成を抑える。脂肪酸の合成は細胞質で行われ、マロニルCoAは合成の材料となります。
- ⑵ コレステロールの合成の律速段階を担う酵素は、アセチルCoAカルボキシラーゼである。コレステロール合成の律速酵素はヒドロキシメチルグルタリルCoA還元酵素です。
- ⑶ ケトン体は主に骨格筋で合成され、血液によって肝臓へ運ばれてエネルギー源として使われる。ケトン体は肝臓で合成され、肝臓以外の脳や筋肉などで利用されます。
- ⑷ 脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアのマトリックスで進み、1回ごとにアセチルCoAが生じる。β酸化では炭素2個ずつがアセチルCoAとして切り出され、同時にNADHとFADH2も生じます。
- ⑸ 長鎖脂肪酸がミトコンドリア内膜を通るには、カルニチンと結合した形で運ばれる必要がある。長鎖のアシルCoAはそのまま内膜を通れず、カルニチンによる輸送の仕組みを使います。
解説
正解は⑷と⑸です。脂肪酸はアシルCoAに活性化された後、カルニチンを介してミトコンドリアに入り、マトリックスでβ酸化を受けてアセチルCoAとなります。脂肪酸の合成は細胞質で、アセチルCoAカルボキシラーゼによって生じたマロニルCoAを材料に進みます。コレステロールの合成は、スタチンの標的でもあるヒドロキシメチルグルタリルCoA還元酵素が律速です。ケトン体は肝臓で合成されますが、肝臓自身はこれを利用できません。
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