ある薬物は静脈内投与後、その70%が未変化体として尿中に排泄され、残りは肝臓で代…
ある薬物は静脈内投与後、その70%が未変化体として尿中に排泄され、残りは肝臓で代謝される。腎機能が正常な患者での全身クリアランスは6.0 L/hである。腎機能が低下して腎クリアランスが正常時の半分になった患者で、肝クリアランスは変わらないとすると、全身クリアランスはいくらになるか。
- ⑴ 5.1 L/h肝クリアランスを半分にしており、低下したのが腎臓であることと逆になっています。
- ⑵ 3.0 L/h全身クリアランス全体を半分にしており、変わらない肝クリアランスまで減らしています。
- ⑶ 4.2 L/h腎機能が正常なときの腎クリアランスの値で、低下を反映していません。
- ⑷ 3.9 L/h肝クリアランス1.8 L/hに半分になった腎クリアランス2.1 L/hを加えて3.9 L/hです。
- ⑸ 2.1 L/h半分になった腎クリアランスの値で、肝クリアランスを加えていません。
解説
正解は⑷です。全身クリアランスは腎クリアランスと肝クリアランスの和で表されます。尿中未変化体排泄率が70%なので、正常時の腎クリアランスは6.0×0.7=4.2 L/h、肝クリアランスは6.0×0.3=1.8 L/hです。腎クリアランスが半分の2.1 L/hになり、肝クリアランスは変わらないので、全身クリアランスは2.1+1.8=3.9 L/hとなります。腎排泄の割合が大きい薬物ほど、腎機能の低下の影響を強く受けます。
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