真核細胞では、遺伝子から転写された前駆体のRNAが核の中で加工を受けてから、成熟…
真核細胞では、遺伝子から転写された前駆体のRNAが核の中で加工を受けてから、成熟したmRNAとして細胞質へ送られる。この核内での加工として、正しいのはどれか。
- ⑴ 前駆体にリボソームが結合し、核の中でポリペプチド鎖の合成が始められる。真核細胞の翻訳は細胞質のリボソームで行われ、核内でポリペプチド鎖はつくられません。
- ⑵ 前駆体からイントロンにあたる部分が切り出され、エキソンどうしがつながれる。スプライシングによりイントロンが除かれ、エキソンが連結されて成熟mRNAになります。
- ⑶ 前駆体の末端にアミノ酸が結合し、アミノアシル化された形で核の外へ運ばれる。アミノ酸が結合するアミノアシル化はtRNAに起こる反応で、mRNAの加工ではありません。
- ⑷ 転写の際に取り込まれたチミンが、核の中で酵素によりウラシルに置き換えられる。RNAには転写の時点からウラシルが取り込まれ、チミンを置き換える加工は行われません。
- ⑸ 前駆体の両端にDNAポリメラーゼがプライマーを付け加え、鎖を安定化させる。プライマーはDNA複製で用いられるもので、mRNAの加工では付加されません。
解説
正解は⑵です。真核細胞の遺伝子は、タンパク質の情報をもつエキソンと、もたないイントロンからなります。転写された前駆体のRNAは、核内でイントロンが切り出されてエキソンが連結されるスプライシングを受けます。あわせて5末端のキャップ構造の付加と、3末端のポリA鎖の付加が行われ、成熟したmRNAとなって細胞質へ移ります。翻訳は細胞質のリボソームで行われ、アミノアシル化はtRNAに起こる反応です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。