3年前に腎移植を受けた45歳の男性が、免疫抑制薬を服用しながら外来に通っている。…
3年前に腎移植を受けた45歳の男性が、免疫抑制薬を服用しながら外来に通っている。移植医療と再生医療についての説明のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 臓器移植後は拒絶反応を防ぐため、免疫抑制薬を長期に服用し、感染症の予防にも注意する。免疫抑制薬で拒絶反応を抑える一方、感染症にかかりやすくなるため、手洗いや早めの受診が大切です。
- ⑵ 造血幹細胞移植では、ドナーのリンパ球が患者の体を攻撃する移植片対宿主病が起こることがある。移植した造血細胞から生じたT細胞が患者の組織を異物と認識して攻撃し、皮膚や肝臓、消化管が障害されます。
- ⑶ 臓器移植での適合性は、主に血液型のRh因子が一致しているかで判断する。移植の適合性で重要なのはヒト白血球抗原(HLA)の型の一致で、Rh因子の一致で判断するのではありません。
- ⑷ iPS細胞は受精卵を壊してつくるため、倫理的な問題が最も大きい種類の幹細胞である。受精卵からつくるのはES細胞です。iPS細胞は体細胞に遺伝子を導入してつくります。
- ⑸ 免疫抑制薬を服用している間は、感染を防ぐため生ワクチンを積極的に接種するよう勧める。免疫が抑えられているとワクチンの病原体が増えるおそれがあるため、生ワクチンの接種は避けます。
解説
正しいのは、臓器移植後の免疫抑制と、移植片対宿主病についての説明です。臓器移植ではHLAの適合が重要で、移植後は拒絶反応を防ぐため免疫抑制薬を続け、感染症や薬の相互作用に注意します。生ワクチンの接種は避けます。造血幹細胞移植では、ドナーの免疫細胞が患者を攻撃する移植片対宿主病が問題になります。再生医療では、受精卵からつくるES細胞と、体細胞からつくるiPS細胞が用いられます。
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