25歳の女性。夜間から早朝にかけて咳と喘鳴が出ることを繰り返し、気管支喘息と診断…
25歳の女性。夜間から早朝にかけて咳と喘鳴が出ることを繰り返し、気管支喘息と診断された。症状は週に数回あり、夜に目が覚めることもある。長期の管理の中心となる薬物治療として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 長時間作用性抗コリン薬の吸入を、最初の治療として開始する。長時間作用性抗コリン薬は慢性閉塞性肺疾患では中心となりますが、喘息では吸入ステロイドに追加する薬です。
- ⑵ 長時間作用性β2刺激薬の吸入を、ステロイドを使わずに続ける。長時間作用性β2刺激薬だけでは炎症が抑えられず、重い発作の危険が高まるため吸入ステロイドと併用します。
- ⑶ 吸入副腎皮質ステロイドを毎日用いて、気道の慢性炎症を抑える。喘息の本態は気道の慢性炎症であり、吸入ステロイドが長期管理の基本の薬になります。
- ⑷ 短時間作用性β2刺激薬を毎日決まった時刻に吸入し、発作を予防する。短時間作用性β2刺激薬は発作時に症状を和らげる薬で、気道の炎症を抑えないため長期管理の中心になりません。
- ⑸ 経口副腎皮質ステロイドを長期間毎日服用して、炎症を抑える。経口ステロイドは全身性の副作用が大きく、重症例や増悪時に短期間用いる薬です。
解説
最も適切なのは、吸入副腎皮質ステロイドを毎日用いて気道の慢性炎症を抑えることです。気管支喘息の本態は気道の慢性的な炎症で、症状がない時期にも炎症が続き、気道が過敏になっています。吸入ステロイドは少ない量で気道に直接作用し、全身の副作用を抑えながら炎症を鎮めます。発作時には短時間作用性β2刺激薬を用い、コントロールが不十分なら長時間作用性β2刺激薬などを追加します。
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