ある薬物の分布容積Vdは、血漿容積3 L、組織の容積40 L、血漿中の非結合形分…
ある薬物の分布容積Vdは、血漿容積3 L、組織の容積40 L、血漿中の非結合形分率fp、組織中の非結合形分率ftを用いて、Vd=3+40×fp÷ft と表せるものとする。ftは0.5で変わらず、低アルブミン血症によってfpが0.1から0.2に上がったとき、分布容積の変化として正しいのはどれか。
- ⑴ 19 Lから11 Lに減る変化の前後を取り違えています。fpが上がると分布容積は大きくなります。
- ⑵ 11 Lから6 Lに減るfpが上がると組織側へ移る割合が増えるので、分布容積は減らず増えます。
- ⑶ 11 Lから19 Lに増える変化前は3+40×0.1÷0.5で11 L、変化後は3+40×0.2÷0.5で19 Lになります。
- ⑷ 11 Lから22 Lに増える分布容積全体を2倍にした値で、血漿容積の3 Lはfpに関係なく一定であることを考えていません。
- ⑸ 11 Lから35 Lに増えるfpの変化を2倍ではなく4倍として計算した値です。
解説
分布容積は11 Lから19 Lに増えます。与えられた式に値を入れると、変化前は3+40×0.1÷0.5で11 L、変化後は3+40×0.2÷0.5で19 Lです。血漿中で結合していない薬物の割合が増えると、組織へ移行できる薬物が増え、血漿中の総濃度が下がるため、見かけの分布容積が大きくなります。低アルブミン血症では総濃度が下がっても非結合形濃度は保たれやすいため、総濃度だけで用量を判断しないことが大切です。
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