動物実験で、薬物Xは50%有効量が2 mg/kg、50%致死量が200 mg/k…
動物実験で、薬物Xは50%有効量が2 mg/kg、50%致死量が200 mg/kgであり、薬物Yは50%有効量が5 mg/kg、50%致死量が100 mg/kgであった。2つの薬物について、この結果から判断できることとして正しいのはどれか。
- ⑴ 治療係数は薬物Xが100、薬物Yが20であり、Xの方が安全域が広い。治療係数は50%致死量を50%有効量で割った値で、Xは200÷2、Yは100÷5です。
- ⑵ 50%致死量の値が大きい薬物Xの方が、得られる最大の効果も大きい。最大の効果(有効性)は用量反応曲線の上限で決まり、致死量からは判断できません。
- ⑶ 治療係数は致死量から有効量を引いた値で、Xが198、Yが95である。治療係数は差ではなく比で表します。差では用量の大きさの違う薬を比べられません。
- ⑷ 50%有効量の値が大きい薬物Yの方が、少ない量で効く強い薬である。50%有効量が小さいほど少量で効くので、効力が強いのは薬物Xです。
- ⑸ 同じ用量を与えたとき、薬物Yの方が毒性による死亡が少なくなる。50%致死量はYの方が小さいので、同じ用量ではYの方が死亡が起こりやすくなります。
解説
正しいのは、治療係数がXで100、Yで20となり、Xの方が安全域が広いという記述です。治療係数は50%致死量を50%有効量で割った比で、大きいほど効く量と危険な量の間に余裕があることを示します。50%有効量が小さいXは効力も強く、50%致死量が小さいYは同じ量で死亡が起こりやすくなります。最大の効果は用量反応曲線の上限で決まるため、この結果からは比べられません。
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