夏の日差しが強く風の弱い日の午後に、目がちかちかする、喉が痛いといった訴えが地域…
夏の日差しが強く風の弱い日の午後に、目がちかちかする、喉が痛いといった訴えが地域で相次いだ。このとき濃度が高くなっていたと考えられる大気汚染物質の生成について、正しいのはどれか。
- ⑴ 石炭の燃焼で出た硫黄酸化物が霧に溶け、硫酸の粒子となって生じる。これはロンドン型スモッグの説明で、冬の霧の多い早朝に起こりやすい現象です。
- ⑵ 成層圏にあるオゾンが、強い日差しによって地表付近まで運ばれて生じる。地表付近のオゾンは、成層圏から降りてくるのではなく、その場の光化学反応で生じます。
- ⑶ 冷媒として使われたフロン類が、紫外線を受けて分解されて生じる。フロン類の分解は成層圏のオゾン層破壊に関わる現象で、地表の刺激症状の原因ではありません。
- ⑷ 窒素酸化物と揮発性有機化合物が、紫外線を受けて反応して生じる。窒素酸化物と炭化水素類が紫外線で光化学反応を起こし、オゾンなどの光化学オキシダントが生じます。
- ⑸ 自動車の不完全燃焼で出た一酸化炭素が、日光で酸化されて生じる。一酸化炭素は刺激性に乏しく、光化学反応の主役にもなりません。
解説
正しいのは、窒素酸化物と揮発性有機化合物が紫外線を受けて反応して生じるという記述です。日差しが強く風の弱い夏の午後には、自動車や工場から出た窒素酸化物と揮発性有機化合物が紫外線で光化学反応を起こし、オゾンを主成分とする光化学オキシダントが生じてたまります。これが目や喉の粘膜を刺激します。硫黄酸化物によるスモッグは、冬の霧の多い時期に起こる別の型の大気汚染です。
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