6 歳の男児。生後6 か月ころからの眼の揺れと顔回しを主訴に来院した。眼振は右方…
6 歳の男児。生後6 か月ころからの眼の揺れと顔回しを主訴に来院した。眼振は右方視で振幅が大きくなり、左方視で静止する。プリズム療法で正しいのはどれか。
- ⑴ 左眼のみに基底内方片眼だけのプリズムでは眼位がずれ、静止位を正面に移せません。
- ⑵ 左右眼ともに基底上方基底上方では上下方向に作用し、水平の静止位は移動しません。
- ⑶ 左右眼ともに基底内方両眼基底内方は開散を促すもので、静止位を移す作用はありません。
- ⑷ 右眼に基底外方、左眼に基底内方両眼の基底を右に向けると像が左に移り、眼が静止位の左方へ向きます。
- ⑸ 右眼に基底上方、左眼に基底下方上下逆向きのプリズムは上下偏位を生じ、静止位を移しません。
解説
正解は⑷です。この患児は左方視で眼振が静止するため、眼を左に向けた状態を保つよう顔を右に回しています。プリズム療法では、正面を向いたまま眼を静止位の方向へ向けさせるため、両眼に同じ方向(基底を右側、頂点を左側)に向けたversion prismを用います。プリズムで像は頂点側にずれて見えるため、眼は左方へ向きます。右眼では右側が耳側なので基底外方、左眼では右側が鼻側なので基底内方となります。同量を両眼に入れることで眼位はずれません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-10.html)を加工して作成