56 歳の男性。40 歳ころから暗所での見えにくさを自覚していたが、最近階段での…
56 歳の男性。40 歳ころから暗所での見えにくさを自覚していたが、最近階段でのつまずき、屋外でのまぶしさが気になり来院した。視力は右(1.0×-2.00 D)、左(1.0×-2.25 D)。眼位異常はみられない。視野検査の結果(別冊No. 12)を別に示す。この患者に必要なのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 単眼鏡視力は良好で、遠くを拡大する単眼鏡の必要性は低いです。
- ⑵ 遮光眼鏡屋外でのまぶしさを軽減するため、遮光眼鏡が有用です。
- ⑶ プリズム眼鏡眼位異常がなく、プリズム眼鏡は適しません。
- ⑷ 盲人安全つえ〈白杖〉視野狭窄による歩行時の危険を減らすため、白杖が有用です。
- ⑸ ハイパワープラスレンズ眼鏡視力が良好なので、拡大用のハイパワープラスレンズ眼鏡は不要です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑷です。40歳ごろからの夜盲、最近の階段でのつまずき(視野狭窄)、屋外でのまぶしさから、網膜色素変性が考えられます。図は確認できませんが、視野検査では求心性視野狭窄が示されていると考えられます。まぶしさに対しては短波長光をカットしてコントラストを保つ遮光眼鏡が、視野狭窄による歩行時の危険に対しては足元の段差を確認し周囲に視覚障害を知らせる白杖が役立ちます。視力は良好なので単眼鏡やハイパワープラスレンズ眼鏡は不要で、プリズム眼鏡も適しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-10.html)を加工して作成