18 歳の男子。昨日、ボールが左眼に当たり視力低下と複視を訴え来院した。視力は右…
18 歳の男子。昨日、ボールが左眼に当たり視力低下と複視を訴え来院した。視力は右(1.0×-0.50 D)、左(0.7×-0.75 D)であった。検査で必要ないのはどれか。
- ⑴ 眼底検査鈍的外傷では網膜振盪や網膜裂孔などを確認するため眼底検査が必要です。
- ⑵ 牽引試験吹き抜け骨折での筋の絞扼を確認するため牽引試験が必要です。
- ⑶ 眼球運動検査複視の原因となる眼球運動障害を評価するため必要です。
- ⑷ 両眼単一視野検査複視のない範囲を把握し、治療方針や経過の評価に用います。
- ⑸ 調節麻痺薬を用いた屈折検査調節麻痺下の屈折検査は外傷の評価には不要です。
解説
正解は⑸です。ボールが眼に当たった後の視力低下と複視からは、眼窩吹き抜け骨折と眼球自体の損傷の両方を考えます。眼底検査で網膜振盪や網膜裂孔、硝子体出血などの有無を確認し、眼球運動検査と両眼単一視野検査で複視の範囲を評価し、牽引試験で下直筋などの絞扼による機械的制限かどうかを調べます。一方、調節麻痺薬を用いた屈折検査は小児の遠視や調節性内斜視の評価に用いるもので、本例の外傷の評価には必要ありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-10.html)を加工して作成