46 歳の男性。1 か月前から複視を自覚して来院した。Hess 赤緑試験の結果(…
46 歳の男性。1 か月前から複視を自覚して来院した。Hess 赤緑試験の結果(別冊No. 9)を別に示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 顔面非対称がある。顔面非対称は長期の頭位異常による先天上斜筋麻痺の所見で、1か月前発症の後天例では伴いません。
- ⑵ 共同性斜視である。麻痺性斜視で、注視方向によって偏位量が変わる非共同性斜視です。
- ⑶ 右への頭部傾斜がある。左上斜筋麻痺では、麻痺眼と反対の右側に頭を傾けて複視を避けます。
- ⑷ 左眼固視より右眼固視で複像間距離が増大する。麻痺眼の左眼で固視したときの第二偏位の方が大きく、複像間距離は増大します。
- ⑸ 左眼に基底下方プリズムを装用すると上下複視が軽減する。上斜視の左眼に基底下方プリズムを置くと像が上に移り、上下の複視が軽減します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。図は確認できませんが、公表正答からは左上斜筋麻痺など左眼の上斜視を示すHessチャートと考えられます。上斜筋麻痺では麻痺眼と反対側への頭部傾斜(右傾斜)で複視を避け、左眼に基底下方のプリズムを装用すると左眼の像が上方に移り、上下の複視が軽減します。1か月前に発症した後天性なので顔面非対称は伴いません。非共同性斜視であり、麻痺眼である左眼で固視したとき(第二偏位)に複像間距離が大きくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成