15 歳の男子。10 歳ころから外斜視が気になりだし、治療目的で来院した。視力は…
15 歳の男子。10 歳ころから外斜視が気になりだし、治療目的で来院した。視力は右(1.5×-0.75D)、左1.5(矯正不能)。眼位の写真(別冊No. 10)を別に示す。この所見で分かるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ γ 角異常がある。γ角(κ角)の異常は片眼ずつ角膜反射を確認しないと判断できません。
- ⑵ 輻湊不全がある。輻湊不全は近見の眼位や輻湊近点を調べないと判断できません。
- ⑶ 交代性斜視である。両眼とも視力が良好でどちらの眼でも固視できる交代性斜視と分かります。
- ⑷ 斜視眼に抑制がある。抑制の有無はBagolini線条検査などの感覚検査で調べる必要があります。
- ⑸ 斜視角は約30° である。角膜反射の位置からHirschberg法で約30°の外斜視と推定できます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。写真は確認できませんが、角膜反射の位置からHirschberg法で斜視角を推定でき、瞳孔縁で約15°、瞳孔縁と角膜輪部の中間で約30°、輪部で約45°とされます。公表正答から、斜視眼の反射が中間付近にある約30°の外斜視と考えられます。両眼とも矯正視力1.5と視力差がなく、いずれの眼でも固視できる交代性斜視であることが写真から分かります。抑制の有無や輻湊不全は写真の眼位だけでは判断できず、別の検査が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成