正常両眼視の図(別冊No. 4)を別に示す。F を固視しているときの所見で誤って…
正常両眼視の図(別冊No. 4)を別に示す。F を固視しているときの所見で誤っているのはどれか。
- ⑴ B では同側性複視を生じる。ホロプタより奥でPanum融像感覚圏の外にあるBは、同側性複視を生じます。
- ⑵ ∠FOLA と∠FORA は等しい。ホロプタ上の点Aでは、円周角の関係から両眼の角度が等しくなります。
- ⑶ Aʼ にあるものは凹感を生じる。図のA'の位置の物体は凸感(手前に見える感覚)を生じるとされ、凹感は誤りです。
- ⑷ A は両眼の網膜対応点に結像する。ホロプタ上のAは両眼の網膜対応点に結像します。
- ⑸ F は両眼の網膜対応点に結像する。固視点Fは両眼の中心窩という対応点に結像します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。図は固視点Fを通るホロプタ(Vieth-Müller円)を示しており、ホロプタ上のAとFは両眼の網膜対応点に結像するため単一に見えます。円周角の関係から∠FOLAと∠FORAは等しくなります。ホロプタより手前の物体は交差性視差を生じて固視点より手前に(凸に)、奥の物体は同側性視差を生じて奥に(凹に)知覚されます。図のA'の位置にある物体は凸感を生じるとされ、凹感とする記述が誤りです。Bは奥にあり、同側性複視を生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-10.html)を加工して作成