48 歳の男性。半年前から運転時に物が2つに見えることを主訴に来院した。視力は右…
48 歳の男性。半年前から運転時に物が2つに見えることを主訴に来院した。視力は右(1.0×-10.00D)、左(0.9×-10.00D)で前眼部、中間透光体に異常を認めない。眼位は遠見8Δ内斜視、近見4Δ内斜位。眼球運動と輻湊に異常を認めない。遠見は8Δ基底外方装用で複視が消失した。遠見を完全矯正し光学中心を偏心すると複視が消失する瞳孔間距離(mm)はどれか。ただし、本人の遠見の瞳孔間距離は66 mm である。
- ⑴ 5656mmは片眼5mmの偏心で、10Δの基底外方となり過矯正です。
- ⑵ 58片眼4mmずつ光学中心を鼻側へ寄せた58mmで、合計8Δの基底外方になります。
- ⑶ 6060mmは片眼3mmの偏心で、6Δの基底外方にとどまり不足します。
- ⑷ 6262mmは片眼2mmの偏心で、4Δにとどまり不足します。
- ⑸ 6464mmは片眼1mmの偏心で、2Δにとどまり不足します。
解説
正解は⑵です。遠見の8Δの内斜視を補うには、両眼合計8Δの基底外方、つまり片眼4Δずつのプリズム効果が必要です。Prenticeの式から偏心量は4Δ÷10D=0.4cm=4mmです。凹レンズは周辺ほど厚く基底は周辺側にあるため、瞳孔が光学中心より耳側を通ると基底外方の効果になります。したがって光学中心を各眼4mmずつ鼻側に寄せ、光学中心間距離を66-8=58mmにすると複視が消失します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-10.html)を加工して作成