23 歳の女性。左眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右0.8(1.2×-0.5…
23 歳の女性。左眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右0.8(1.2×-0.50D ○ cyl-0.50D 170°)、左0.01(矯正不能)。両眼とも前眼部、中間透光体および眼底に異常は認めない。Goldmann 視野計による動的量的視野検査で右眼は異常がなく、左眼の途中経過(別冊No. 4)を別に示す。Ⅴ/4e 視標は正面視では見えないが下方30°では見えており、Ⅴ/4e イソプタをつないだところである。引き続きⅤ/4e 視標の暗点を測定するのに視標を呈示し始める部位はどれか。2つ選べ。
- ⑴ Ⓐ暗点内の見えない位置から外側へ視標を動かす測定の開始部位にあたります。
- ⑵ Ⓑ公表正答では選ばれていない位置で、暗点の内側から外へ動かす開始部位に当たりません。
- ⑶ Ⓒ公表正答では選ばれていない位置で、暗点測定の開始部位として不適切です。
- ⑷ Ⓓ暗点内の見えない位置から外側へ視標を動かす測定の開始部位にあたります。
- ⑸ Ⓔ公表正答では選ばれていない位置で、暗点の内側からの提示開始に当たりません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑷です。Goldmann視野計で暗点を測定するときは、視標を暗点の中心(見えない部位)から外側の見える方向へ動かし、見え始めた点を記録します。見える部位から暗点内へ動かすと、反応の遅れで暗点を小さく測ってしまうためです。本例は若い女性の片眼の急な視力低下で、Ⅴ/4e視標が正面で見えない大きな中心暗点が想定され、図のⒶとⒹは暗点の内側にあたる提示開始位置と考えられます。周辺から内側へ動かすのはイソプタの測定です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成