5歳の男児。弱視の疑いのために紹介されて来院した。初診時の検査では右0.9(1.…
5歳の男児。弱視の疑いのために紹介されて来院した。初診時の検査では右0.9(1.0×+0.75 D ○ cyl-1.25 D 10°)、左0.2(0.2×+4.50 D ○ cyl-1.00 D 170°)。両中間透光体および眼底に異常はなかった。この患児の弱視の病態を把握するために行う検査で有用でないのはどれか。
- ⑴ 固視検査中心固視か偏心固視かは弱視の病態や予後の評価に有用です。
- ⑵ 大型弱視鏡検査大型弱視鏡は小角度の偏位の判定に向かず、不同視弱視の病態把握には有用とはいえません。
- ⑶ 立体視機能検査立体視機能は両眼視の状態や微小斜視の鑑別に有用です。
- ⑷ 遮閉-遮閉除去〈非遮閉〉試験微小斜視などの斜視の合併の有無を調べるのに有用です。
- ⑸ 調節麻痺薬点眼下での屈折検査調節を除いた正確な屈折値の把握は弱視治療の基本です。
解説
正解は⑵です。この5歳男児は左眼に+4D台の遠視があり、右眼との不同視による左眼の弱視(矯正0.2)が考えられます。病態の把握には、調節麻痺薬点眼下で正確な屈折値を求め、固視検査で中心固視か偏心固視かを、遮閉-遮閉除去試験で微小斜視などの斜視の有無を、立体視機能検査で両眼視の状態を評価します。大型弱視鏡は斜視角や網膜対応の評価に用いますが、小角度の偏位の判定には向かず、不同視弱視の病態把握には有用とはいえません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成