12 歳の女児。物が2つに見えると訴えて来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左…
12 歳の女児。物が2つに見えると訴えて来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左0.3(1.2×-3.00 D ○ cyl-0.50 D 180°)。片眼では複視は認めない。複視の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 斜視両眼の視線がずれて像の位置が異なり、両眼性複視の原因となります。
- ⑵ 乱視乱視は片眼でも像がずれて見える単眼性複視の原因です。
- ⑶ 白内障白内障は単眼性複視の原因で、片眼でも複視を自覚します。
- ⑷ 不同視左右の像の大きさの差やずれにより、両眼性複視の原因となり得ます。
- ⑸ 円錐角膜円錐角膜は不正乱視による単眼性複視の原因です。
解説
正解は⑴と⑷です。片眼では複視がなく、両眼で見たときにだけ物が2つに見えるのは両眼性複視で、両眼の像のずれが原因です。斜視では左右眼の視線がずれて別の位置に像を結ぶため、両眼性複視となります。この女児は右眼が正視、左眼が−3D台の近視で不同視があり、矯正すると左右の網膜像の大きさの違い(不等像視)やプリズム効果により、両眼性の複視の原因となり得ます。乱視、白内障、円錐角膜は片眼でも複視を起こす単眼性複視の原因です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成