5歳の女児。上方視での眼位異常を主訴に来院した。視力は両眼1.2(矯正不能)。交…
5歳の女児。上方視での眼位異常を主訴に来院した。視力は両眼1.2(矯正不能)。交代プリズム遮閉試験では遠見正面視時30 Δ、上方視時45 Δの外斜視であった。9方向眼位写真(別冊No. 3)を別に示す。適切な治療法はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 両眼外直筋後転正面視の30Δの外斜視を両眼の外直筋後転で矯正します。
- ⑵ 両眼下斜筋後転V型の原因となる下斜筋過動を下斜筋後転で弱めます。
- ⑶ 両眼上直筋後転上直筋後転は上転を弱める処置で、本例には合いません。
- ⑷ 両眼内直筋後転内直筋後転は内斜視に対する術式で、外斜視を悪化させます。
- ⑸ 両眼上斜筋前部後転上斜筋前部後転はA型斜視などで上斜筋を弱める術式です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑵です。写真は確認できませんが、遠見正面視30Δ、上方視45Δと上方視で外斜視が15Δ大きくなるV型外斜視で、正答から両眼の下斜筋過動を伴う例と考えられます。外斜視に対して両眼の外直筋後転を行い、V型の原因となっている下斜筋過動に対して両眼の下斜筋後転を行います。上直筋後転は上転を弱める処置、内直筋後転は内斜視の術式です。上斜筋前部後転はA型斜視などで上斜筋の作用を弱める術式で、本例には合いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成