19 歳の女性。試験前など睡眠不足になると黒板の字がぼやけて見えないと訴えて来院…
19 歳の女性。試験前など睡眠不足になると黒板の字がぼやけて見えないと訴えて来院した。視力は右1.2(1.2×+0.75 D)、左1.0(1.2×+0.50 D)、両眼では0.04(1.2×-7.50 D)。交代プリズム遮閉試験では遠見で35 Δの外斜である。適切なのはどれか。
- ⑴ 休養休養では35Δの外斜偏位という根本原因は解消されません。
- ⑵ 輻湊訓練すでに過剰な輻湊で融像しており、35Δの偏位に輻湊訓練は適しません。
- ⑶ 外直筋後転外斜偏位を手術で矯正すれば、斜位近視の原因となる過剰な輻湊が不要になります。
- ⑷ 近視矯正眼鏡単眼では遠視であり、近視矯正眼鏡は不適切です。
- ⑸ 内直筋A 型ボツリヌス毒素注射内直筋へのボツリヌス毒素は内斜視の治療で、外斜偏位を悪化させます。
解説
正解は⑶です。単眼では軽い遠視で視力良好なのに、両眼で見ると視力が0.04まで低下し、−7.50Dで矯正されることから、斜位近視の状態と考えられます。遠見で35Δの大きな外斜偏位を融像で抑えるため、強い輻湊とそれに伴う調節が働いて著しく近視化し、疲労時に融像が保てなくなると症状が出ます。根本原因である外斜偏位を外直筋後転で矯正すれば、過剰な輻湊と調節が不要になります。近視矯正眼鏡はこの状態を固定してしまい適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成