19 歳の女性。コンタクトレンズを装用したまま就寝したところ、両眼の激しい眼痛と…
19 歳の女性。コンタクトレンズを装用したまま就寝したところ、両眼の激しい眼痛と流涙を生じて来院した。フルオレセイン染色後の左眼前眼部写真(別冊No.4 )を別に示す。観察される所見はどれか。
- ⑴ 角膜穿孔角膜穿孔は重症の角膜潰瘍や外傷で生じ、本例の経過とは合いません。
- ⑵ 虹彩萎縮虹彩萎縮は虹彩の病変で、フルオレセイン染色で観察する所見ではありません。
- ⑶ 糸状角膜炎糸状角膜炎はドライアイなどで上皮から糸状物が垂れる病態です。
- ⑷ 角膜新生血管角膜新生血管は長期の慢性低酸素で生じる所見で、急性の痛みの原因ではありません。
- ⑸ 角膜上皮びらん低酸素による上皮の剝離が、フルオレセインで面状に染色されます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は確認できませんが、コンタクトレンズを装用したまま就寝した後に両眼の激しい眼痛と流涙を生じた経過から、低酸素状態による角膜上皮の障害が考えられます。フルオレセイン染色では、上皮が剝がれた部分が面状に染まる角膜上皮びらんが観察されます。角膜穿孔は重症の潰瘍や外傷で、虹彩萎縮は虹彩の病変、糸状角膜炎は上皮から糸状物が垂れる病態、角膜新生血管は長期の低酸素で生じる慢性の所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成