12 歳の男児。眼位異常を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(…
12 歳の男児。眼位異常を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。眼位は、遠見、近見ともに15 Δ間欠性外斜視である。外斜視時に複視はなく、輻湊近点は5cm である。TNO stereo test は60 秒である。この患児に最初に行う視能訓練はどれか。
- ⑴ 輻湊訓練輻湊近点は5cmと良好で、最初に輻湊訓練を行う必要はありません。
- ⑵ 凹レンズの使用凹レンズ(過矯正)は調節性輻湊を利用する方法で、訓練の第一段階ではありません。
- ⑶ 生理的複視訓練生理的複視訓練は抑制が除去された後に行う段階です。
- ⑷ flashing method外斜視時の抑制を除去して複視を自覚させる、最初に行う訓練です。
- ⑸ fusion lock trainingfusion lock trainingは融像を固める訓練で、抑制除去の後に行います。
解説
正解は⑷です。この患児は15Δの間欠性外斜視で、外斜視時に複視がないことから、斜視になった眼に抑制がかかっていると考えられます。輻湊近点は5cmと良好で、立体視も60秒と保たれているため、まず行うべきは抑制を除去して、外斜視になったときに複視を自覚できるようにすることです。flashing methodは光を点滅させて抑制を除去する方法で、その後に生理的複視の自覚や融像の強化訓練へと進めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成