65 歳の女性。ヘアスプレーの飛沫が右眼に入り異物感を自覚して来院した。生体染色…
65 歳の女性。ヘアスプレーの飛沫が右眼に入り異物感を自覚して来院した。生体染色を施した前眼部写真(別冊No. 7)を別に示す。診断はどれか。
- ⑴ 角膜潰瘍角膜潰瘍は感染などで実質まで欠損する病変で、飛沫による軽い障害の典型ではありません。
- ⑵ 樹枝状角膜炎樹枝状角膜炎は単純ヘルペスウイルスによる病変で、樹枝状に染色されます。
- ⑶ 点状表層角膜症化学物質による上皮障害で、フルオレセインで細かな点状の染色を示します。
- ⑷ 角膜上皮びらん角膜上皮びらんは上皮が面状に欠損した状態で、外傷などでみられます。
- ⑸ 角膜ジストロフィ角膜ジストロフィは遺伝性の両眼性疾患で、急性の外因では生じません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は確認できませんが、ヘアスプレーの飛沫のような化学物質が眼に入った後の異物感では、角膜上皮が細かく障害され、フルオレセイン染色で角膜に細かい点状の染色が多数みられる点状表層角膜症が典型です。角膜潰瘍は感染などで実質まで欠損する病変、樹枝状角膜炎は単純ヘルペスによる樹枝状の病変、角膜上皮びらんは上皮が面状に剝がれた状態です。角膜ジストロフィは遺伝性で、急性の外因とは関係しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成