感染性角膜炎について正しいのはどれか。
感染性角膜炎について正しいのはどれか。
- ⑴ 結膜囊常在菌は起炎菌にならない。常在菌も角膜上皮の傷や免疫低下があれば起炎菌になり得ます。
- ⑵ 両眼に生じると角膜ジストロフィと呼ぶ。角膜ジストロフィは遺伝性の非炎症性疾患で、両眼の感染性角膜炎の呼び名ではありません。
- ⑶ 緑膿菌による角膜炎は急速に進行しやすい。緑膿菌は蛋白分解酵素を産生し、数日で穿孔に至るほど急速に進行することがあります。
- ⑷ アカントアメーバ角膜炎は抗菌薬が著効する。アカントアメーバは抗菌薬が効きにくく、病巣掻爬や消毒薬・抗真菌薬で治療します。
- ⑸ 発症の誘因として副腎皮質ステロイド薬点眼が最も多い。我が国で最も多い誘因はコンタクトレンズ装用です。
解説
正解は⑶です。緑膿菌による角膜炎は、コンタクトレンズ装用者などに多く、輪状膿瘍を形成して数日で角膜穿孔に至るほど急速に進行することがあるため、早急な治療が必要です。結膜囊常在菌(表皮ブドウ球菌など)も角膜上皮障害があれば起炎菌になり得ます。角膜ジストロフィは非炎症性の遺伝性疾患で、感染とは無関係です。アカントアメーバには抗菌薬が効かず、病巣掻爬と抗真菌薬・消毒薬を用います。最も多い誘因はコンタクトレンズ装用です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成