6歳の男児。右眼の矯正視力は0.4、左眼は1.2である。屈折は右眼+3.50 D…
6歳の男児。右眼の矯正視力は0.4、左眼は1.2である。屈折は右眼+3.50 D、左眼+1.00 Dである。遮閉試験では右眼にごくわずかな内への動きがあり、右眼は中心窩のすぐ近くの網膜で固視している。線条レンズの検査では、右眼の線が交点の近くで途切れた。この右眼の弱視の分類として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ ごく小さな斜視に偏心固視と抑制を伴う、微小斜視による弱視わずかな眼位のずれ、中心窩近くでの偏心固視、中心部の抑制がそろうのは、微小斜視による弱視の特徴です。
- ⑵ 両眼の強い屈折異常で、両眼とも視力が育たなかった屈折異常弱視左眼の矯正視力は1.2と良好で、両眼の弱視ではありません。
- ⑶ 眼位のずれや固視の異常を伴わず、左右の屈折の差によって生じた不同視弱視この男児には眼位のわずかなずれと偏心固視があり、屈折の差だけでは所見を説明できません。
- ⑷ 水晶体の混濁などで網膜に像が届かなかった、形態覚遮断弱視像を遮る混濁の記載はなく、この男児の所見は斜視と固視の異常によるものです。
- ⑸ 大きな角度の斜視で一方の眼が抑制され続けた、恒常性の斜視による弱視遮閉試験での動きはごくわずかで、大きな角度の斜視ではありません。
解説
最も考えられるのは、ごく小さな斜視に偏心固視と抑制を伴う微小斜視による弱視です。微小斜視は、遮閉試験でほとんど目立たないほどの小さなずれがある斜視で、ずれた眼は中心窩のすぐ近くの網膜で固視し、中心部が抑制されます。不同視を伴うことが多く、弱視になりやすいのが特徴です。周辺の融像は保たれ、線条レンズの検査で中心部の線が途切れることも手がかりになります。
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