新生児の眼軸長は約17 mmで、成人の約24 mmよりかなり短い。それにもかかわ…
新生児の眼軸長は約17 mmで、成人の約24 mmよりかなり短い。それにもかかわらず、多くの新生児の屈折は軽い遠視にとどまり、眼軸の短さから予想されるほどの強い遠視にはならない。その理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 新生児は調節力がないため、遠視が表に出にくい。新生児も調節は働き、調節力の有無で屈折の値そのものが決まるわけではありません。
- ⑵ 新生児の角膜は平らで屈折力が弱く、そのため焦点が網膜より前に結ばれる。角膜の屈折力が弱ければ焦点は後ろへずれ、遠視はさらに強くなります。
- ⑶ 新生児の瞳孔は大きく開いており、多くの光が網膜に届くため。瞳孔の大きさは光の量に関わりますが、焦点の位置を決める屈折の強さを変えません。
- ⑷ 新生児の角膜と水晶体は屈折力が成人より強い。新生児の角膜と水晶体は屈折力が強く、短い眼軸に合わせて焦点を網膜の近くに結ばせています。
- ⑸ 新生児の硝子体は屈折率が水晶体より高く、光を強く曲げる。硝子体の屈折率は水晶体より低く、光を強く曲げる働きはありません。
解説
最も適切なのは、新生児の角膜は曲率が急で、水晶体も球に近いため、眼の屈折力が成人より強いという理由です。新生児の眼軸は短いものの、角膜と水晶体の屈折力が強いため、焦点は網膜の近くに結ばれ、多くは軽い遠視にとどまります。成長とともに眼軸が伸びる一方で、角膜は平らに、水晶体も薄くなって屈折力が下がり、両者が釣り合って正視に近づいていきます。
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