61歳の女性。眼の乾きと異物感が続き、口の中も乾くという。点眼麻酔をしないシルマ…
61歳の女性。眼の乾きと異物感が続き、口の中も乾くという。点眼麻酔をしないシルマー試験では5分間で右眼2 mm、左眼4 mmしか濡れず、フルオレセインで染めた涙液層は開瞼後2秒ほどで崩れた。角膜の下方に点状の染色があり、結膜も白い光のまま見える色素で帯状に染まった。これらの結果をまとめた解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 涙液層の崩れは早いが、分泌の量は十分で眼の表面にも傷はない。右眼2 mm、左眼4 mmは分泌量の低下を示し、角膜と結膜の染色もあるので、この解釈は結果と合いません。
- ⑵ 角膜の知覚が過敏になり、少ない涙でも乾きを強く感じているにすぎない。染色で上皮の障害が確かめられており、感じ方の問題にとどまらない状態です。
- ⑶ 涙の通り道が詰まり、行き場のない涙が眼の表面にあふれている。涙道の閉塞では涙が多くあふれ、分泌量の低下や乾きを示す結果にはなりません。
- ⑷ 結膜の炎症で涙が過剰に出て、その刺激で眼の表面が傷ついている。分泌量は少なく、涙が過剰に出ている結果ではありません。
- ⑸ 涙の分泌が少なく涙液層も不安定で、眼の表面の上皮が傷んでいる。分泌量の低下、涙液層の破壊時間の短縮、角膜と結膜の染色がそろい、涙の量の不足による眼の表面の障害を示します。
解説
最も適切なのは、涙の分泌が少なく涙液層も不安定で、眼の表面の上皮が傷んでいるという解釈です。点眼麻酔をしないシルマー試験で5分間に数mmしか濡れないのは分泌量の低下を、涙液層の早い崩れは不安定さを示します。角膜や結膜の染色は上皮の障害を表します。口の乾きを伴うことから、涙腺や唾液腺が障害される全身の病気も考えられ、医師の診察につなげます。
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