46歳の女性。数か月前から、手元の新聞を読むときに腕を伸ばして離すようになった。…
46歳の女性。数か月前から、手元の新聞を読むときに腕を伸ばして離すようになった。遠くはよく見える。視能訓練士が、年齢とともに近くにピントを合わせにくくなる仕組みを本人に説明する。説明の内容として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 角膜のカーブが年齢とともに急になり、近くの像が網膜より後ろに結ぶ。角膜のカーブが急になると屈折力が増し、像は前に結びます。老視の主な仕組みでもありません。
- ⑵ 水晶体が弾力を失い、毛様体筋が縮んでも水晶体のふくらみが増しにくくなる。老視は主に水晶体の弾力の低下によるもので、毛様体小帯が緩んでも水晶体が厚くなりにくくなります。
- ⑶ 瞳孔が年齢とともに大きく開くようになり、近くを見るときにぼやけが強まる。年齢とともに瞳孔はむしろ小さくなる傾向があり、老視の主な原因ではありません。
- ⑷ 毛様体筋へ向かう副交感神経の信号が年齢とともに途絶え、毛様体筋が縮まなくなる。老視の主な原因は神経の信号が途絶えることではなく、水晶体そのものの弾力の低下です。
- ⑸ 毛様体小帯が年齢とともに緩みっぱなしになり、水晶体が常に厚い状態で固まる。水晶体が厚いまま固まれば遠くが見えにくくなります。この女性は遠くがよく見えています。
解説
最も適切なのは、水晶体が弾力を失い、毛様体筋が縮んでも水晶体のふくらみが増しにくくなるという説明です。近くを見るときは、副交感神経の働きで毛様体筋が縮み、毛様体小帯が緩むことで水晶体が自らの弾力で厚くなり、屈折力が増します。年齢とともに水晶体が硬くなるとこの変形が起こりにくくなり、調節力が減って近点が遠ざかります。これが老視です。
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