20歳の学生が、遠くの景色を見ていた状態から、手元の本へ視線を移して文字を読み始…
20歳の学生が、遠くの景色を見ていた状態から、手元の本へ視線を移して文字を読み始めた。このときに眼の中で起こる変化として正しいのはどれか。
- ⑴ 水晶体が周囲から強く引かれて薄くなり、眼の屈折力が下がる。水晶体が引かれて薄くなるのは遠くを見るときの状態で、近見ではその逆の変化が起こります。
- ⑵ 角膜の前面の曲率が大きく変わり、眼の屈折力が上がる。調節は水晶体の形の変化によるもので、角膜の曲率は調節によってほとんど変わりません。
- ⑶ 両眼の外直筋が収縮し、視線が左右へ開く。近くを見るときは内直筋の働きで両眼が内側へ寄る輻湊が起こります。
- ⑷ 毛様体筋が収縮して毛様体小帯が緩み、水晶体の前面のふくらみが増す。副交感神経の働きで毛様体筋が収縮すると、小帯の張力が減り、水晶体が自らの弾性で厚くなります。
- ⑸ 交感神経の働きで瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔が大きく広がる。近くを見るときは近見反応として縮瞳が起こり、これは副交感神経による瞳孔括約筋の収縮です。
解説
毛様体筋が収縮して毛様体小帯が緩み、水晶体が厚くなります。近くを見るときには、動眼神経を通る副交感神経の働きで毛様体筋が収縮し、毛様体が前内方へ動いて小帯の張力が減ります。すると水晶体は自らの弾性で前面のふくらみを増し、屈折力が上がって近くに焦点が合います。同時に縮瞳と輻湊も起こり、これらをまとめて近見反応と呼びます。調節で角膜の曲率はほとんど変わりません。
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