3歳の男児。ダウン症候群があり、屈折異常と斜視の経過を眼科でみている。保護者は、…
3歳の男児。ダウン症候群があり、屈折異常と斜視の経過を眼科でみている。保護者は、染色体検査で21番染色体が1本多い3本であると説明を受けた。保護者への説明の前提となる、ヒトの染色体についての記述として正しいのはどれか。
- ⑴ ミトコンドリアには固有の遺伝子がなく、細胞の遺伝情報は核の中にしか存在しない。ミトコンドリアは環状の固有のDNAをもち、母親から子へ受け継がれます。
- ⑵ 核の中で遺伝情報を保存している物質はRNAで、DNAは細胞質でたんぱく質を組み立てる。遺伝情報を保存するのはDNAです。RNAがその情報を写し取り、細胞質でたんぱく質の合成に働きます。
- ⑶ 21番染色体は性別を決める染色体の一つで、男児では女児より1本少なくなる。性別を決めるのはX染色体とY染色体で、21番染色体は常染色体です。性別で本数は変わりません。
- ⑷ 体細胞の核には、常染色体22対と性染色体1対の、合わせて46本の染色体がある。ヒトの体細胞は常染色体44本と性染色体2本の46本をもち、21番が3本になると47本になります。
- ⑸ 卵子と精子は体細胞分裂で作られ、受精卵と同じ46本の染色体をそれぞれもっている。卵子と精子は減数分裂で作られ、染色体は半分の23本です。受精で46本に戻ります。
解説
正しいのは、体細胞の核に常染色体22対と性染色体1対の計46本があることです。ダウン症候群の多くは21番染色体が1本多い47本の状態で、卵子や精子ができる減数分裂のときに染色体がうまく分かれないことで起こります。性染色体はX染色体とY染色体で、21番は常染色体です。遺伝情報を保存する物質はDNAで、ミトコンドリアも独自のDNAをもっています。
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