明るい窓をしばらく見つめたあと、視線を移すと窓の形の残像が見えた。残像を、すぐ手…
明るい窓をしばらく見つめたあと、視線を移すと窓の形の残像が見えた。残像を、すぐ手前に持った白い紙の上で見ると小さく、数メートル先の白い壁の上で見ると大きく感じられた。網膜の同じ範囲に生じた残像が、映して見る面の遠さによって大きさが違って感じられることを表す法則として正しいのはどれか。
- ⑴ エンメルトの法則:残像の見かけの大きさは、映して見る面までの距離に比例して大きくなる。網膜上の残像の大きさは一定でも、遠い面に映すほど大きく感じられます。これがエンメルトの法則です。
- ⑵ フェヒナーの法則:感覚の大きさは、刺激の強さの対数にほぼ比例して大きくなる。フェヒナーの法則は刺激の強さと感覚の大きさの関係を表す法則で、残像の見かけの大きさを説明するものではありません。
- ⑶ ブロックの法則:ごく短い光では、光の強さと提示時間の積が同じなら同じ明るさに見える。ブロックの法則は短い時間の光の明るさの感じ方を表す法則で、残像の大きさとは関係が薄いです。
- ⑷ リコーの法則:ごく小さい視標では、視標の面積と明るさの積が同じなら同じように見える。リコーの法則は小さい視標で面積と明るさが補い合うことを表すもので、映す面の距離による残像の大きさの変化ではありません。
- ⑸ ウェーバーの法則:見分けられる明るさの差は、もとの明るさにほぼ比例して大きくなる。ウェーバーの法則は刺激の差を見分ける閾値と、もとの刺激の強さの関係を表すもので、残像の大きさの感じ方ではありません。
解説
正しいのはエンメルトの法則です。残像は網膜の一定の範囲に生じるため、網膜上の大きさは変わりません。しかし私たちは、網膜像の大きさと、その像があると感じる面までの距離を合わせて物の大きさを判断します。そのため同じ残像でも、近くの紙に映すと小さく、遠くの壁に映すと大きく感じられます。視覚が網膜の情報に距離の手がかりを加えて大きさを判断していることを示す現象です。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。