28歳の男性。アデノウイルスによる角結膜炎にかかった。体の中では、ウイルスが入り…
28歳の男性。アデノウイルスによる角結膜炎にかかった。体の中では、ウイルスが入り込んだ細胞そのものを見つけて壊す働きが起こる。感染した細胞を直接壊す働きをもつ細胞として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ヘルパーT細胞:MHCクラスⅡに載った断片を認識し、サイトカインでほかの細胞を活性化する。ヘルパーT細胞は指令役で、ほかの免疫細胞を活性化します。感染細胞を直接壊す役ではありません。
- ⑵ 形質細胞:B細胞から分化し、ウイルスに結び付く抗体を大量に作って体液中へ放出する。形質細胞は抗体を作って放出する細胞で、感染した細胞を自分で直接壊すことはしません。
- ⑶ 肥満細胞:表面のIgEに抗原が結び付くとヒスタミンを放出し、血管の透過性を高める。肥満細胞は即時型アレルギーの中心となる細胞で、ウイルス感染細胞を壊す働きはもちません。
- ⑷ 細胞傷害性T細胞:MHCクラスⅠに載ったウイルスの断片を認識し、その細胞を破壊する。細胞傷害性T細胞は感染細胞の表面に出たウイルスの断片を認識し、穴をあける物質などで細胞を殺します。
- ⑸ NK細胞:前もって抗原に出会っていなくても、MHCクラスⅠの減った感染細胞を壊す。NK細胞は自然免疫の細胞で、抗原を覚えていなくても異常な細胞を見つけて直接壊します。
解説
正しいのは細胞傷害性T細胞とNK細胞です。細胞傷害性T細胞は感染細胞の表面にMHCクラスⅠとともに示されたウイルスの断片を認識して細胞を殺し、NK細胞は前もって抗原を覚えていなくても異常な細胞を壊します。形質細胞は抗体を作る細胞、ヘルパーT細胞はサイトカインでほかの細胞を助ける細胞、肥満細胞はヒスタミンを放出してアレルギー反応を起こす細胞で、いずれも感染細胞を直接壊す役ではありません。
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