9歳の男児。近視が進んでおり、保護者から、就寝中だけ特殊な形のハードコンタクトレ…
9歳の男児。近視が進んでおり、保護者から、就寝中だけ特殊な形のハードコンタクトレンズを装用し、日中は裸眼で過ごす矯正の方法について質問があった。この方法の仕組みと特徴の説明として正しいのはどれか。
- ⑴ 眼の中に小さなレンズを入れて屈折を補い、水晶体を残したまま近視を矯正する。眼の中にレンズを入れるのは有水晶体眼内レンズの手術で、夜間にレンズを装用する方法とは別です。
- ⑵ 水晶体を外から押して厚みを減らし、レンズを外したあとも調節の力を弱めておく。レンズは角膜の上に載るだけで水晶体を押すことはできません。調節の力を弱めるのは調節麻痺薬の作用です。
- ⑶ 眼球を前後から圧迫して眼軸長を短くし、伸びた眼軸を数か月かけて元の長さに戻す。レンズの圧で眼軸長を短くすることはできません。屈折の変化は角膜の形の変化によるものです。
- ⑷ 角膜の中央部を一時的に平らにして屈折力を弱め、装用をやめると数日から数週で元に戻る。就寝中のレンズが角膜上皮の形を変えて中央部を平らにし、屈折力が弱まります。効果は一時的で、やめると戻ります。
- ⑸ 角膜の中央部をレーザーで薄く削って屈折力を弱め、一度行えば効果が長く続く。角膜を削って屈折力を変えるのは屈折矯正手術で、レンズを夜間に装用する方法とは異なります。
解説
角膜の中央部を一時的に平らにして屈折力を弱め、装用をやめると元に戻るという説明が正しいです。この方法はオルソケラトロジーと呼ばれ、就寝中に装用する特殊な形のハードコンタクトレンズが角膜上皮の厚みの分布を変えます。日中は裸眼で過ごせますが、効果は一時的で、レンズの管理が悪いと角膜の感染症の危険があります。角膜を削る手術や眼内にレンズを入れる手術とは異なります。
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