白内障と喫煙の関係を調べるため、ある地域で白内障と診断された人と、性別と年齢をそ…
白内障と喫煙の関係を調べるため、ある地域で白内障と診断された人と、性別と年齢をそろえた白内障のない人を集め、過去の喫煙の習慣を聞き取って比べた。この研究の方法として正しいのはどれか。
- ⑴ 無作為化比較試験で、喫煙するかどうかをくじで割り付ける。研究者が要因を割り付けるのは介入研究です。喫煙を割り付けることは倫理的にもできません。
- ⑵ 生態学的研究で、地域ごとの平均値を集団どうしで比べる。生態学的研究は個人ではなく地域などの集団を単位とします。この研究は個人の喫煙歴を調べています。
- ⑶ 症例対照研究で、関連の強さはオッズ比で表す。病気のある人とない人を集めて過去の要因を比べるのは症例対照研究で、関連はオッズ比で表します。
- ⑷ コホート研究で、喫煙者と非喫煙者を将来に向けて追う。コホート研究は要因の有無で集団を分け、その後の発症を追います。この研究は発症の有無から出発しています。
- ⑸ 横断研究で、ある一時点の有病率と喫煙率を同時に調べる。横断研究は一時点の集団を調べます。この研究は病気の有無で2群を選んで過去の要因を比べています。
解説
症例対照研究が正解です。病気のある人(症例)と、性別や年齢をそろえた病気のない人(対照)を集め、過去の要因の有無を比べる方法で、関連の強さはオッズ比で示します。まれな病気でも短い期間で調べられる利点がある一方、過去の記憶に頼るため思い出しの偏りが入りやすい欠点があります。要因の有無から出発して発症を追う方法はコホート研究です。
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