68歳の男性。右の後大脳動脈の梗塞により、右後頭葉の第一次視覚野が広く障害された…
68歳の男性。右の後大脳動脈の梗塞により、右後頭葉の第一次視覚野が広く障害された。視力は両眼とも保たれている。視野検査で予想される所見として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 右側の同名半盲で、中心の視野は保たれることが多い。右の後頭葉は左右の眼の左側の視野を受け持つため、欠けるのは左側です。
- ⑵ 左側の同名半盲で、中心の視野は保たれることが多い。右後頭葉の障害で左の同名半盲になり、黄斑部の領域は二重の血流を受けるため中心が残りやすくなります。
- ⑶ 両眼の耳側の視野が欠ける両耳側半盲になる。両耳側半盲は視交叉の中央で交叉する線維が障害されたときの所見です。
- ⑷ 左側の下方の4分の1が欠ける同名四分盲になる。下方の同名四分盲は頭頂葉を通る視放線の障害でみられます。第一次視覚野が広く障害されれば半盲になります。
- ⑸ 右眼の視野が全体に欠け、左眼の視野は正常に保たれる。片眼の全体が欠けるのは視交叉より前の視神経の障害です。後頭葉の障害では両眼に同じ側の欠損が出ます。
解説
左同名半盲で中心が保たれる所見が最も適切です。視交叉で鼻側の線維が交叉するため、右の視索から後ろは左右の眼の左側の視野を受け持ちます。右後頭葉の第一次視覚野が広く障害されると左同名半盲となり、後頭葉の先端は中大脳動脈からも血流を受けるため、黄斑回避がみられることが多くなります。両耳側半盲は視交叉、片眼の欠損は視神経の障害です。
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