34歳の女性。数か月前から動悸と発汗が多く、食欲はあるのに体重が減っている。家族…
34歳の女性。数か月前から動悸と発汗が多く、食欲はあるのに体重が減っている。家族から両眼が前に出てきたと言われた。この患者の血液検査でみられる所見として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 副腎皮質刺激ホルモンが高く、コルチゾールが低い。この組合せはアジソン病など副腎皮質の機能低下でみられ、眼球突出は起こりません。
- ⑵ プロラクチンが高く、月経が止まって乳汁が出る。高プロラクチン血症の所見で、動悸や体重減少、眼球突出とは結び付きません。
- ⑶ 遊離T4が高く、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が低い。バセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰になり、負のフィードバックでTSHは低くなります。
- ⑷ 成長ホルモンとIGF-1が高く、手足の先が大きくなる。先端巨大症の所見で、下垂体腺腫による視野障害は起こりますが、眼球突出や体重減少は特徴ではありません。
- ⑸ 副甲状腺ホルモンが低く、血清カルシウムが低い。副甲状腺機能低下症の所見で、手足のしびれやテタニーが主な症状になります。
解説
遊離T4が高くTSHが低いという所見が最も考えられます。動悸、発汗、食欲があるのに体重が減ることは甲状腺機能亢進の症状で、眼球突出を伴うことからバセドウ病が考えられます。甲状腺ホルモンが増えると下垂体へ負のフィードバックがかかり、TSHは低くなります。副腎皮質機能低下症、副甲状腺機能低下症、先端巨大症、高プロラクチン血症は、いずれも別のホルモンの異常で、この症状の組合せには合いません。
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