7 歳の女児。前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。機能性下顎前突と診…
7 歳の女児。前歯の咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。機能性下顎前突と診断し、リンガルアーチ装着までの予防的な管理としてスライディングプレートを使用することとした。初診時の顔面写真(別冊No. 25A)と口腔内写真(別冊No. 25B)を別に示す。防止できるのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 過蓋咬合反対咬合が続くと被蓋が深くなるため、下顎を後方に誘導して過蓋咬合の進行を防ぎます。
- ⑵ 舌突出癖舌突出癖は舌の習癖で、スライディングプレートで防止するものではありません。
- ⑶ 上顎前歯の舌側傾斜下顎前歯による押し込みをなくし、上顎前歯の舌側傾斜を防止します。
- ⑷ 下顎前歯部の歯肉退縮下顎前歯が唇側に押されて生じる下顎前歯部の歯肉退縮を防止します。
- ⑸ 上顎歯列正中線の偏位上顎歯列の正中線の偏位は、この装置で防止するものではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴、⑶、⑷です。写真は提示されていませんが、機能性下顎前突は、早期接触などにより下顎が前方に誘導されて前歯部が反対咬合になる状態です。反対咬合が続くと、下顎前歯が上顎前歯に押されて唇側に傾き、下顎前歯部の唇側歯肉が退縮しやすくなり、上顎前歯は舌側に傾斜し、被蓋が深くなって過蓋咬合が進みます。スライディングプレートで下顎を後方の正しい位置に誘導することで、これらを防止できます。舌突出癖や上顎歯列正中線の偏位は、この装置で防止するものではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成