マルチブラケット装置で前歯を牽引している口腔内写真(別冊No. 14)を別に示す…
マルチブラケット装置で前歯を牽引している口腔内写真(別冊No. 14)を別に示す。矢印の間の上顎切歯にみられる移動様式と矯正力の作用様式の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 挺出 ― 持続的前歯の牽引では歯軸方向に引き出す挺出ではなく、後方への移動が主体です。
- ⑵ 傾斜移動 ― 間歇的角型ワイヤーで歯の傾きを制御するため傾斜移動ではなく、力も間歇的ではありません。
- ⑶ 傾斜移動 ― 断続的角型ワイヤーで歯の傾きを制御するため傾斜移動ではなく、力も断続的ではありません。
- ⑷ 歯体移動 ― 持続的角型ワイヤーで傾きを制御して歯体移動させ、エラスティックなどで持続的な力を加えます。
- ⑸ 歯体移動 ― 断続的歯体移動ですが、エラスティックやコイルスプリングによる力は断続的ではなく持続的です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は提示されていませんが、マルチブラケット装置で角型ワイヤーをブラケットスロットに装着し、エラスティックチェーンやコイルスプリングなどで前歯を牽引している場面と考えられます。角型ワイヤーとブラケットにより歯冠と歯根の傾きが制御されるため、切歯は傾斜せずに平行移動する歯体移動となります。また、エラスティックやコイルスプリングによる力は常に作用し続けるため、作用様式は持続的です。間歇的な力は可撤式装置、断続的な力は拡大ネジなどでみられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成