球麻痺患者にみられる摂食嚥下障害の特徴はどれか。1 つ選べ。
球麻痺患者にみられる摂食嚥下障害の特徴はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 舌の不随意運動舌の不随意運動はジスキネジアなど錐体外路障害でみられ、球麻痺の特徴ではありません。
- ⑵ 嚥下反射誘発の遅延延髄の嚥下中枢の障害により、嚥下反射の誘発が遅延・消失します。
- ⑶ 患側の舌の知覚過敏球麻痺は運動ニューロンの障害で、舌の知覚過敏は特徴ではありません。
- ⑷ 食道入口部の閉鎖不全球麻痺では輪状咽頭筋が弛緩しないため、閉鎖不全ではなく食道入口部の開大不全が生じます。
- ⑸ 舌骨上筋群の緊張亢進球麻痺は下位運動ニューロン障害で筋力低下が主体であり、緊張亢進は仮性球麻痺など上位ニューロン障害でみられます。
解説
正解は⑵です。球麻痺は、延髄にある嚥下中枢や疑核、舌下神経核などの脳神経核、あるいはそこから出る脳神経が障害される下位運動ニューロン障害です。嚥下反射の誘発が遅延・消失し、咽頭収縮や喉頭挙上が不十分となり、輪状咽頭筋が弛緩しないため食道入口部の開大不全が生じて、咽頭残留や誤嚥を起こします。舌の萎縮や線維束性収縮がみられることがあります。舌の不随意運動は錐体外路障害、食道入口部の閉鎖不全や筋緊張亢進は球麻痺の典型ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成