左側頸部郭清術後、経口摂取を開始したところ、ドレーン内容液の白濁を認めた。胸管か…
左側頸部郭清術後、経口摂取を開始したところ、ドレーン内容液の白濁を認めた。胸管からの漏出液と診断した。ドレーン内容液の写真(別冊No. 27)を別に示す。白濁を呈する主な成分はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 脂質乳びに含まれるカイロミクロンなどの脂質が、排液を乳白色に白濁させます。
- ⑵ 無機質無機質はリンパ液に含まれますが、白濁の原因とはなりません。
- ⑶ 炭水化物炭水化物は主に門脈を通って吸収されるため、乳びの白濁の原因ではありません。
- ⑷ ビタミンビタミンは含まれますが量が少なく、白濁の主な成分ではありません。
- ⑸ タンパク質タンパク質も乳びに含まれますが、乳白色の白濁の主な原因は脂質です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。胸管は左側の静脈角に注ぐ太いリンパ管で、腸管から吸収された脂肪をカイロミクロンとして運ぶリンパ液(乳び)が流れています。左側頸部郭清術で胸管を損傷すると、経口摂取の開始により脂肪を多く含む乳びが漏出し、ドレーン排液が乳白色に白濁します(乳び漏)。白濁の主な成分は、カイロミクロンなどの脂質です。対応として、脂肪制限食や中鎖脂肪酸の使用、圧迫などを行います。無機質、炭水化物、ビタミン、タンパク質は白濁の主成分ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成