接着性モノマーと被着体との結合様式を模式図に示す。このモノマーは、加水分解後、脱…
接着性モノマーと被着体との結合様式を模式図に示す。このモノマーは、加水分解後、脱水縮合で結合している。該当するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ MDPMDPはリン酸基がカルシウムや金属酸化物とイオン的に結合するもので、加水分解後の脱水縮合ではありません。
- ⑵ MMAMMAは接着性官能基をもたない基材モノマーです。
- ⑶ γ-MPTS加水分解で生じたシラノール基が被着体のシラノール基と脱水縮合し、シロキサン結合を形成します。
- ⑷ Bis-GMABis-GMAはコンポジットレジンの基材モノマーで、被着体と化学結合する官能基をもちません。
- ⑸ VBATDTVBATDTは硫黄を含む官能基で貴金属と結合する接着性モノマーで、加水分解・脱水縮合によるものではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。γ-MPTS(γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)はシランカップリング剤で、分子内のメトキシ基が加水分解されてシラノール基となり、陶材やシリカ系フィラー表面のシラノール基と脱水縮合してシロキサン結合を形成します。もう一方のメタクリロイル基がレジンと共重合するため、無機材料とレジンを化学的に結合させます。MDPはリン酸基で歯質や金属酸化物とイオン結合、VBATDTは貴金属と硫黄を介して結合し、MMAとBis-GMAは接着性官能基をもちません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成