マルチブラケット装置にアーチワイヤーを装着した口腔内写真(別冊No. 12)を別…
マルチブラケット装置にアーチワイヤーを装着した口腔内写真(別冊No. 12)を別に示す。装着しているワイヤーの特徴として正しいのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 非晶質である。ニッケルチタン合金は結晶構造をもつ金属で、非晶質ではありません。
- ⑵ 溶接が可能である。ニッケルチタン合金ワイヤーは溶接やろう付けが困難です。
- ⑶ 高い弾性回復をもつ。超弾性により、大きく変形しても元の形に戻る高い弾性回復をもちます。
- ⑷ 熱処理硬化性を有する。熱処理硬化性はコバルトクロム合金ワイヤーなどの特徴で、ニッケルチタン合金ではありません。
- ⑸ 負荷によりオーステナイト相を生じる。負荷により生じるのはマルテンサイト相で、除荷によりオーステナイト相に戻ります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は提示されていませんが、公表正答から、レベリング初期に用いるニッケルチタン合金ワイヤーと考えられます。ニッケルチタン合金は超弾性と形状記憶効果をもち、大きく変形させても応力がほぼ一定のまま元の形に戻る高い弾性回復性を示します。負荷を加えると応力誘起マルテンサイト変態が起こり、除荷でオーステナイト相に戻ります。結晶性の金属で非晶質ではなく、溶接や熱処理硬化はできません。熱処理硬化性はコバルトクロム合金ワイヤーなどの特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成