左側下顎骨関節突起骨折で小骨片の脱臼を伴う場合にみられるのはどれか。2 つ選べ。
左側下顎骨関節突起骨折で小骨片の脱臼を伴う場合にみられるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 骨片呼吸骨片呼吸は呼吸に伴って骨片が動く現象で、関節突起骨折の典型所見ではありません。
- ⑵ 前歯部開咬前歯部開咬は両側の関節突起骨折で典型的にみられ、片側骨折では患側臼歯部の早期接触と健側の開咬が主です。
- ⑶ 右側臼歯部早期接触左側骨折では患側である左側の臼歯部に早期接触が生じ、右側ではありません。
- ⑷ 下顎正中の左側偏位患側の下顎枝の短縮と外側翼突筋の作用消失で、下顎正中は患側の左側へ偏位します。
- ⑸ 左側歯列の交叉咬合下顎歯列が左側へずれるため、左側歯列で交叉咬合が生じます。
解説
正解は⑷と⑸です。下顎骨関節突起骨折で小骨片(下顎頭)が脱臼すると、患側の下顎枝の高さが短縮し、外側翼突筋による前方への牽引も失われます。そのため開口時や咬合時に下顎は患側である左側へ偏位し、下顎正中が左側に偏位します。また下顎歯列が左側へずれることで、左側臼歯部では上下の頬舌関係が逆転した交叉咬合が生じます。患側の臼歯部の早期接触と健側の開咬がみられやすく、両側骨折では前歯部開咬が典型です。骨片呼吸は上顎骨折や鼻骨骨折などでみられる所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成