頰粘膜腫瘤の摘出物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 1)を別に示す。認められ…
頰粘膜腫瘤の摘出物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 1)を別に示す。認められる所見はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 潰瘍公表正答から、本例の組織像では上皮が保たれ、潰瘍は主な所見ではないと考えられます。
- ⑵ 出血公表正答から、出血は本例の組織像の主な所見ではないと考えられます。
- ⑶ 石灰化公表正答から、石灰化物の形成は本例の組織像の主な所見ではないと考えられます。
- ⑷ 膿瘍形成膿瘍形成は好中球が集簇する化膿性炎の所見で、線維性病変の組織像とは異なります。
- ⑸ 結合組織増生膠原線維に富む線維性結合組織が増生しており、線維腫などの反応性病変に典型的な所見です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。病理組織像は提示されていませんが、頰粘膜の腫瘤で公表正答から、線維腫(刺激性線維腫、線維性ポリープ)のように、膠原線維に富む線維性結合組織が増生し、表面を重層扁平上皮が覆う組織像と考えられます。頰粘膜は咬傷などの慢性刺激を受けやすく、反応性の結合組織増生による腫瘤が好発します。潰瘍、出血、石灰化、膿瘍形成は、本例の組織像で認められる主な所見としては挙げられていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成