矯正歯科治療での歯の移動に影響を及ぼすのはどれか。1 つ選べ。
矯正歯科治療での歯の移動に影響を及ぼすのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ アセトアミノフェンアセトアミノフェンは末梢での抗炎症作用が弱く、歯の移動への影響が少ないため、矯正治療中の鎮痛に用いられます。
- ⑵ アンピシリン水和物アンピシリンはペニシリン系抗菌薬で、歯の移動に影響を及ぼすとはされていません。
- ⑶ ジフェンヒドラミン塩酸塩ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬で、歯の移動に影響するとはされていません。
- ⑷ クロルフェニラミンマレイン酸塩クロルフェニラミンは抗ヒスタミン薬で、歯の移動に影響するとはされていません。
- ⑸ ロキソプロフェンナトリウム水和物NSAIDsはプロスタグランジンの産生を抑えて骨吸収を抑制し、歯の移動を遅らせます。
解説
正解は⑸です。矯正力による歯の移動では、圧迫側での破骨細胞による骨吸収と牽引側での骨形成が起こり、その過程にはプロスタグランジンが重要な役割を果たします。ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの産生を抑えるため、長期に使用すると骨吸収が抑制され、歯の移動が遅れる可能性があります。アセトアミノフェンは末梢でのプロスタグランジン産生抑制作用が弱く、矯正治療中の鎮痛に推奨されます。抗菌薬や抗ヒスタミン薬は影響しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成