口をもぐもぐ動かす不随意の運動が止まらないことを主訴として来院した。数年前から同…
口をもぐもぐ動かす不随意の運動が止まらないことを主訴として来院した。数年前から同様の症状が出現してきたという。口腔内に異常所見は認められなかった。関連すると考えられる薬剤はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 抗凝固薬抗凝固薬では出血傾向が問題となり、不随意運動の原因にはなりません。
- ⑵ 抗精神病薬抗精神病薬の長期服用で、口周囲の不随意運動である遅発性ジスキネジアが生じます。
- ⑶ 抗ウイルス薬抗ウイルス薬は口周囲の不随意運動の代表的な原因ではありません。
- ⑷ 抗けいれん薬抗けいれん薬では歯肉増殖症が問題となりますが、本症例の不随意運動の主な原因ではありません。
- ⑸ 副腎皮質ステロイド薬副腎皮質ステロイド薬では易感染性などが問題となり、不随意運動の原因ではありません。
解説
正解は⑵です。口をもぐもぐ動かす、舌を突き出す、口をすぼめるといった口周囲の不随意運動が数年にわたって持続する場合、遅発性ジスキネジアが考えられます。これは抗精神病薬などのドパミン受容体遮断薬を長期間服用した後に生じる錐体外路症状で、口腔内に異常所見がないことも特徴です。義歯の不安定や咬傷の原因となることがあり、歯科でも服薬歴の確認が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成