35 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の一過性冷水痛を主訴として来院した。2 週前か…
35 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の一過性冷水痛を主訴として来院した。2 週前から自覚しているという。歯髄電気診には正常に反応する。光硬化型グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 13A)、処置開始時(別冊No. 13B)及び齲窩開拡後(別冊No. 13C)の写真を別に示す。考慮すべきなのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 外開き窩洞外開き窩洞はインレーなどの間接修復で着脱方向を確保するための形態で、本修復では不要です。
- ⑵ 円形穿下の付与円形穿下は機械的保持を得るための形態で、歯質接着性のあるグラスアイオノマーでは必要ありません。
- ⑶ 十分な予防拡大十分な予防拡大は従来のアマルガム修復の考え方で、歯質を保存するMIの考え方に反します。
- ⑷ バットジョイント辺縁強さの低い材料のため、窩縁斜面を付けず直角に接するバットジョイントとして破折を防ぎます。
- ⑸ 遠心への鳩尾形付与鳩尾形は機械的保持のための形態で、接着性材料による修復では不要です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は提示されていませんが、一過性の冷水痛で歯髄電気診に正常反応する生活歯の齲蝕を、光硬化型グラスアイオノマーセメントで修復する場面です。グラスアイオノマーセメントは強度、特に辺縁部の強さが低いため、窩縁部を薄くすると破折しやすくなります。そのため窩縁斜面を付けずに窩壁と窩面が直角に接するバットジョイントとし、窩縁部に十分な厚みを確保します。外開き窩洞、円形穿下、予防拡大、鳩尾形は保持や従来の金属修復の考え方で、接着性材料には不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成