口底部の腫瘤のH-E 染色病理組織像(別冊No. 4)を別に示す。診断名はどれか…
口底部の腫瘤のH-E 染色病理組織像(別冊No. 4)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ ラヌーララヌーラは上皮の裏装を欠く粘液嚢胞で、角化物を容れる嚢胞ではありません。
- ⑵ 類皮囊胞類皮嚢胞は壁に毛包や皮脂腺などの皮膚付属器を伴う点で、類表皮嚢胞と区別されます。
- ⑶ 類表皮囊胞類表皮嚢胞は角化重層扁平上皮で裏装され、皮膚付属器を伴わず内腔に角化物を容れます。
- ⑷ 甲状舌管囊胞甲状舌管嚢胞は頸部正中に生じ、多列線毛上皮などで裏装され甲状腺組織を伴うことがあります。
- ⑸ リンパ上皮性囊胞リンパ上皮性嚢胞は嚢胞壁に豊富なリンパ組織を伴うのが特徴です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。組織像は確認できませんが、口底部に生じる類表皮嚢胞は、嚢胞壁が角化重層扁平上皮で裏装され、内腔に層状の角化物(角質)を容れ、壁に毛包や皮脂腺などの皮膚付属器を伴わないことが特徴です。皮膚付属器を伴うものは類皮嚢胞と呼ばれ、両者の鑑別点になります。ラヌーラは上皮の裏装を欠く粘液の貯留、リンパ上皮性嚢胞は壁にリンパ組織を伴う点が特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成