脳梗塞の既往がある79 歳の男性。水を飲んだ際に時々鼻からもれるという。嚥下内視…
脳梗塞の既往がある79 歳の男性。水を飲んだ際に時々鼻からもれるという。嚥下内視鏡検査時の上咽頭の写真(別冊No. 4)を別に示す。疑われる機能障害を確認するための検査はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ MWSTMWST(改訂水飲みテスト)は冷水を嚥下させて嚥下機能と誤嚥の有無を評価するもので、鼻咽腔閉鎖機能の評価には適しません。
- ⑵ 頸部聴診法頸部聴診法は嚥下音や呼吸音から咽頭期の嚥下状態を推定する方法で、鼻咽腔閉鎖不全の確認には用いません。
- ⑶ 超音波検査超音波検査は舌の運動や筋の状態の観察に用いますが、鼻咽腔閉鎖機能を直接評価する検査ではありません。
- ⑷ ブローイング検査息を吹き出させて鼻漏出の有無を確認し、鼻咽腔閉鎖機能を評価する検査です。
- ⑸ 発声持続時間の測定発声持続時間は呼吸機能や声門閉鎖の評価に用いる検査で、鼻咽腔閉鎖不全の確認には適しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は提示されていませんが、脳梗塞の既往があり水を飲むと鼻から漏れるという症状と、上咽頭の内視鏡像の提示から、軟口蓋の挙上不全による鼻咽腔閉鎖不全が疑われます。ブローイング検査は、水を入れたコップにストローで息を吹き込ませ、鼻息鏡などで鼻漏出を確認して鼻咽腔閉鎖機能を評価する検査です。MWSTや頸部聴診法は嚥下や誤嚥の評価、超音波検査は舌運動などの観察、発声持続時間は呼吸・発声機能の評価に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成