左側上顎骨エナメル上皮腫に対して、腫瘍摘出術と 2 3 歯根尖切除術を行うことと…
左側上顎骨エナメル上皮腫に対して、腫瘍摘出術と 2 3 歯根尖切除術を行うこととした。術前のCT(別冊No. 35A)と術中の口腔内写真(別冊No. 35B)を別に示す。矢印が示す部位への適切な対応はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 処置は不要露出した構造に損傷はなく、特別な処置は必要ないとされています。
- ⑵ 上顎洞根治術上顎洞根治術は慢性上顎洞炎などに行う手術で、本例では不要です。
- ⑶ 結合組織移植術結合組織移植術は歯肉の増大などに用いる手術です。
- ⑷ 骨補塡材の塡入エナメル上皮腫の摘出腔に骨補塡材を入れると再発の発見が遅れるおそれがあります。
- ⑸ 酸化セルロースの塡入酸化セルロースは止血材で、本例では必要とされていません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。画像は見られないため公表正答から考えます。上顎のエナメル上皮腫の摘出と隣接歯の歯根尖切除を行った術野で、矢印は腫瘍の摘出後に露出した上顎洞粘膜や鼻腔底など、損傷のない正常構造を示していると考えられます。健全な構造であれば特別な処置は不要で、創を閉鎖して治癒を待ちます。上顎洞根治術や骨補塡材の塡入などは、本例では必要ないと考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成